唾液の働きと噛むことの関係性について
唾液には、細菌の働きを抑えたり、お口の中の環境を中性に保ったりする作用が期待できます。それだけにお口が乾くドライマウスは、さまざまなトラブルを引き起こす原因となりかねないのです。今回はそんな唾液の働きと噛むことの関係性についてわかりやすく解説します。
▼よく噛むことで唾液分泌が促進されます
私たちの唾液は、口腔周囲に存在している「唾液腺(だえきせん)」から分泌されます。唾液は美味しそうな食べ物を見た時にたくさん分泌されますが、噛むことによっても促進されます。ですから、たくさんの唾液を出したいのであれば、食事の際にしっかり噛むことを意識しましょう。
▼唾液があると咀嚼しやすくなる?
唾液は、そしゃく運動を円滑に進める上でも有用です。例えば、唾液の分泌が低下していて、お口の中が乾いていると、食べ物が粘膜や歯に付着して、上手く噛めなくなります。十分な唾液が分泌されてお口の中が適度に湿っていれば、噛むこともスムーズに行えるようになりますよね。何より食べ物を飲み込む嚥下(えんげ)もしやすくなり、食事中にむせたりせき込んだりすることもなくなりますよ。
▼まとめ
このように、唾液は虫歯菌や歯周病菌の活動を抑えるだけでなく、そしゃく機能の向上にも寄与します。そんな唾液の分泌が低下したり、ドライマウスに悩まされていたりするような場合は、お気軽に当院までご相談ください。とくにお子さまのドライマウスは発育にまで悪影響が及ぶため要注意です。