歯科治療のラバーダムってなに?
子どもの歯科治療では「ラバーダム」と呼ばれる道具を使うことがあります。歯科治療を安全かつ衛生的に進めていく上で非常に有用な器具であり、大人に使用することも珍しくありません。今回はそんなラバーダムについてわかりやすく解説します。
▼治療する歯以外を覆うゴム製のシート
ラバーダムは、これから治療を行う歯以外を覆い隠す、ゴム製のシートです。ラバーダムを設置した後は、患歯だけが見える形となり、歯医者さんにとっても治療がしやすくなります。患者さまにとっては次の挙げるようなメリットが得られます。
◎治療する歯への唾液の侵入を防げる
ラバーダム防湿は、子どもの歯科治療以外にも、根管治療で用いられることが多いです。これはラバーダムで患歯以外を覆うことで、唾液が根管内に侵入するのを防げるからです。つまり、ラバーダム防湿をすると感染のリスクがない状態で治療を進められる環境を整えることができるのです。
◎器具の落下防止
小さなお子さまは、治療中に身動きしてしまうことも少なくありません。そのせいで歯医者さんの手元が狂って器具をお口の中に落としてしまうリスクも存在しています。ラバーダム防湿を行っていれば、器具を手から離してしまったとしても、お口のそとに落ちるようになります。
▼息はできるの?
ラバーダム防湿では、鼻までシートで覆ってしまうようなことはありません。また、口呼吸しかできないお子さまに対しては、別の方法を選択しますのでご安心ください。